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家からわりと近いところに動物園がある。
二本足で立つレッサーパンダで一躍全国区に成り上がった動物園だ。
家族で午前中から出かける。
車で15分くらい、行ってみると本当に近かった。

幼稚園の子達が遠足でたくさん来ていた。
子供達はそれぞれに好きな動物の柵の前にスケッチブックを広げて座り込み、クレヨンで絵を書いている。
僕はといえば、子供達の絵と動物を交互に見比べてはニヤニヤしていた。
息子は終始、「あー」だの「うー」だの叫びながら、視線は動物達に釘付け。
うちの子は数年後、どんな絵を描いているだろう。
なんだか、穏やかで優しい時間が園内を流れていた。

忘れたころに動物園に来てみると、動物達は思った以上にデカイ。
ゾウってこんなに大きかったっけ。
キリンってこんなに高かったっけ。
僕らの日常に比べて、動物達の大きさはあまりにリアリティが無い。
作り物なんじゃないかと思うほどである。
彼らが、「フーンッ」と息を吐いてノッソノッソと歩くと、僕は感動と同時に少しだけ恐怖を感じる。
恐怖と言うより、畏怖といった方が良いかもしれない。
恥ずかしげもなく言うのなら、自然を感じる。
大げさに言うのなら、地球を感じる。
誤解を招くのを恐れずに言うのなら、神のようなものの存在を感じる。
映画、『もののけ姫』にでてくる巨大な動物達を思い出す。
彼らはここでは柵の中にいるけども、地球のどこかではノッソノッソと自然の中を闊歩しているのだ。

一通り見て歩いて、僕らは最後に身近な家畜などのいる区画に入った。
息子は牛に見入っている。
理由はわかっている。
家の猫と同じ模様なのだ。
僕は突然ひらめいた。
「そうだ!」と、声が出るほどにひらめいた。
「ここで写真を撮ろう!
牛をバックに家族三人で!
それを来年の年賀状にしよう!
だって、来年は丑年じゃないか!」
ごく身近な人の間では周知の事実だが、僕は声がいちいち大きい。妻が恥ずかしがるほど大きい。
まだ頼んでいないのに隣にいた家族の奥様が声をかけてきた。
「シャッター押しましょうか?」
もちろんお願いした。

よし、棚ボタ的に年賀状の写真まで撮れたし、腹も減った。そろそろ帰ろうか。
写真を撮ってくれた家族にお礼を言うと、なにやらモジモジしている。
僕らに何か言いたそうな顔をしている。
お願い事があるんです。そんな顔をしている。
ごく身近な人の間で周知の事実かどうかは別にして、僕は気がきく方だと自分で勝手に思っている。
彼らが声を出す前に僕は言った。
「写真、撮りましょうか?」
「お願いできますか?」
もちろん快諾。
僕らと同じくらいの歳格好の三人家族。
僕らと同じ構図で、牛をバックに家族写真を撮った。

珍しい動物がたくさんいる動物園で、わざわざ牛の前で家族の記念撮影をしたのは、この日、僕らと彼らくらいだろう。
僕の声は大きい。
きっと、あの家族の来年の年賀状にはあの写真が使われるのだろうなあ。なんて、確かめようの無いことを想像してニヤニヤしながら帰りの車を僕は運転する。
そうだ、来年も・・・と思ったが、この動物園にはトラはいない。
RIMG0425.JPG











お目当ての風太君は、残念ながらお昼寝中でした。
うちの愛犬の寝顔にそっくりです。
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今日、アルバイトの子が一人退職しました。
新しい人生と、夢への道をスタートさせる決意をした彼女。
僕や、一緒に働いた仲間達に、何度も何度も「ありがとう」と言い、オイオイ泣きながら去ってゆきました。

良い別ればかりではありません。
時には人間関係が上手く行かず訪れる別れ。
最悪の場合、僕がクビにすることで訪れる別れ。
後味の悪い別れの方が記憶にはいつまでも残ったりします。
育て方、環境の作り方について反省させられるからです。

今日去っていった彼女も、決して最初からバリバリ仕事のできる子ではありませんでした。
どちらかと言うと、覚えも良くないし、トロい子でした。
ただ、いつも相手のことを考えるやさしさと、周りを和ませる愛嬌を、資質としてそなえている子でした。
僕は彼女を「レアな能力を持っている子」と色々な場面で表現し、そこを活かせるように育てたつもりです。
いつのまにか彼女は、いつもお客さんから声をかけられる人気者となり、職場のムードメーカーに、そして後輩に仕事を教えるのが人一倍上手な先輩になっていました。

彼女は最後に僕の手を握って泣きながら言いました。
『「レアな能力を持っている」と言われた事が今でも忘れられないくらい嬉しかった。いつもトロいとか怒られてばかりだったのに、こんなに褒められながら働けた職場は初めてでした。これを自信に頑張ってゆきます。』

逆なんだよ。
自信を少し貰ったのは僕の方。
少しは良い仕事が出来ていたんだって。

これからだって良い別ればかりじゃないでしょう。
でも、今日くらいは、この上司冥利につきる彼女の言葉に浸っていたい気分です。

早いもので、このブログを立ち上げてまもなく1年になります。
驚くほどの更新の少なさ(笑)。

始めるきっかけとなった友人のブログと比較すると恥ずかしい限りです。
まあ、もともと「ガツガツ書くぜ!」って感じではなかったのですが・・・。

最近は肩の力も抜けていい感じになってきてるので、もう少しまめに更新してゆこうと思ったり、思わなかったり。

ドラゴンフルーツなる果物を初めて食べた。
果物のくせに、なんか威圧感のあるカッコイイ名前に多少ビビル・・・。
炎をふくような味なのか?

いや、多分、竜の卵のような見た目から、その名前がついたのだろう。
竜の卵のようなって言っても、そんなモン実在しないわけだけども。

食べてみる。

まずくはない。
美味しいと、言えなくもない。
名前ほどのインパクトはない。
完全に名前負け。

里芋の煮っ転がしかバナナのような食感、そしてキウイのような味の少し中途半端な美味しさの果物。
その名は、ドラゴンフルーツ。
よろしく。

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前にも書きましたが、週のうち半分以上は深夜過ぎの帰宅になります。
帰ってくると、夕食をあたためなおして食べ、風呂に入って寝ます。

風呂には夕方、妻と息子の入ったお湯が残っています。
ほとんど水に近いヌル湯ですが、これが夏場はちょうど良かったりします。
水浴びをして、更に残った湯を洗濯機に移し、更に更に残った湯で風呂を掃除するのが、なんとなく日課(私の仕事)になっています。
水道代も節約できるし、エコでしょ。

先日、いつものように深夜に風呂を洗っているときに異変に気付きました。
「キュッ、キュッ」
明らかに浴槽の手触りが違います。
洗剤のボトルを持ち直すと、重くなっていることに気付きました。
うちはボトルを使い捨てずに中身を詰め替えて使っています。
「洗剤変えたな…」

翌朝、妻にたずねるとビンゴでした。
いつもは、無名メーカーの安売り品を使っているのですが、たまたま「お風呂のルック」が安売りをしていたので買って来たそうです。

「これだけ科学技術が進んだ時代、日用品の値段による性能差など微々たるもんだろ。」
食器洗い洗剤を真剣に選ぶ妻を見て、内心そう思っていました。

ごめん、ぜんぜん違うね!

毎日、繰り返し、やってみなければ解らないことなんです。
例えば男性が、仕事で使うボールペンの書き心地や、革靴の歩きやすさ、スーツの通気性にこだわったりするのと一緒なんだなあと。

みょうに感心、納得した出来事でした。
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