妻の学生時代の同級生が無事出産しました。
彼女は妻の親友と呼べる存在。
卒業後も現在に至るまで週に数通の手紙をやり取りし、お互いに妊娠していたことから励ましあっていたようです。

岩手からの帰りの新幹線の中で、妻は友人が無事に出産したことを知りました。
妻は嬉しそうに、「よかった、よかった」と繰り返します。
私も横から妻の携帯電話を覗き込みメールを読みました。

無事に産まれたことへの喜びに満ちたメール。

妻がお腹の前で両手で持っていた携帯電話。
その横にポタリ、ポタリ、としずくが落ちます。
携帯電話の画面を見たまま、妻の両目から涙がこぼれていました。
私は妻の頭を撫でながら、引き寄せて、ギュウッと抱きしめました。

親友の朗報に涙を流して喜べる。
私の妻はそんな人間です。
こんな事があるたびに、私は「こいつと一緒になって良かった」と、心底幸せを感じます。









写真は里帰りの際に盛岡で撮ったものです。