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高校生のころ、仲の良かった悪さ仲間が3年に上がるときそろって退学した。

本当の友達なら彼らをとめるべきだ。
何故とめないのか。
自分は学校に残り、何食わぬ顔で最後の一年を過ごしている。
最近の子達の距離感はわかりかねる・・・。

先生や大人たちはそう思ったんじゃないか。
大人になった今の僕も、きっとそう思うだろう。
すごく大きな誰もが認める本当の正しいことの前に、まっとうな理屈の前に、子供たちの正義はあまりにもろくて、はかない。
大人たちの正義をたててあげたい気持ちと、痛いほどわかる友達の気持ちの間で揺れにゆれ、なんとも踏ん切りの付かない居心地の悪い場所にいるしかない子供の気持ちは、大人にはわからない。

主人公の少年はパイロット仲間の少女が乗ったまま制御不能になった機体を、その少女ごと破壊しなければならなくなるシーンがある。
世界を、人類を救うためにはしかたない選択だ。
それを強要する大人たちが悪ってわけじゃない。
むしろ正しい。
しかし少年はその後パイロットでいることを辞退する。
周りの大人たちはもう一人のパイロットの少女が、去ってゆく彼をとめることを期待する。
しかし、彼女は主人公の少年をとめない。
周りの大人はこう言う。
「あの子達の距離感はわかりかねる」と。
「肝心なところでさめている」と。

でも、それは違う。
彼女には去ってゆく彼の気持ちが痛いほどよくわかるから、とめられないのだ。
しかし、かといって自分も辞めてしまうわけにもいかないのだ。

十数年前、TVシリーズでこの作品を見ていた若者は親になる歳になった。
そしてこのリメイク劇場版が公開された。
十数年前の若者たちも観ているであろうこの作品に、製作者はこのプロットを形を変えて再度収録した。
これは、あえてだと思う。

その狙い通り、このシーンは大人になった僕たちの、今の子供たちの距離感がつかめない僕たちの胸にグッサリ突き刺さる。
本来みるべき軸とは角度が違う関心の仕方かもしれないけど。
こんな角度から見ても、やっぱりこの作品は凄い出来栄えだ。
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【エヴァンゲリオンは、少年の夢の集大成!】
わかります。ガンダムとは違う、エヴァンゲリオンの世界!


私は、前作のほうが好きです。
精神崩壊していく過程がよく描かれていると思います。
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