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僕が子供の頃、合唱発表会で一人だけ音程を外して歌う僕に見かねた両親が、僕をピアノ教室に通わせた。
小学校に上がるかどうかってころ、期間もせいぜい1年か2年だ。
しかし結果的にはその短い期間が僕の音楽的素養の7割くらいを作ったと感じている。
その後、僕は中学、高校、大学と順調に(?)音楽にハマり、結局当時やっていたバンドを東京で試したいと言う気持ちから関東に出てきた。
アルバイトをしながらバンド活動を続ける日々。
そのアルバイト先で女の子に出会って好きになった。
バンドは辞めて、その子と結婚し、子供もできた。
もし、両親が僕の音痴を治すためにピアノを習わせると言う選択をしていなかったら・・・。
たぶん僕はここには住んでいないし、いま一緒に暮らす妻と子供との生活も無かっただろうと思う。

これぞまさしくバタフライエフェクト。
「蝶が羽ばたくと地球の裏側で竜巻がおこる」とか、「風がふくと桶屋がもうかる」とか。
つまり、ほんの小さな原因や選択が未来に起きる出来事を大きく左右すると言うカオス理論の考え方だ。
この映画はこのモチーフを使って、見事に観る人のこころに2つのテーマを伝える。

たぶんこの映画を観た特別不幸ではない普通の人達、つまりほとんどの人は、自分が今の状況で生きて行けていることに感謝の気持ちが湧くんじゃないだろうか。
今の自分をつくったたくさんの小さな原因や環境のめぐり合わせに感謝したくなると思う。

そしてもうひとつ。
人(人格)というのは、小さな原因となる選択や環境のめぐり合わせによって作られるんじゃないかと考えさせられる。
生まれながらに悪魔のような人間や、生まれた時から神様みたいな善人なんていない。
どんなに悪魔のような連続殺人犯にも、きっとそうなってしまったたくさんの小さな原因と環境のめぐり合わせがあるんだろう。

人は過去には戻れない。
だから今、できる選択、選べる環境が未来をつくって行くことをもっときちんと意識して、大切に考えなくてはいけないなあ・・・と。

そんなことを感じさせる映画でした。
練りこまれた脚本に唸らされる作品です。
間違いなく名作なので、観ていない人はぜひ。
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【また、観るのが増えました!】
ようやく、暇になったので借りて観ます。
【家庭教師Lさんへ】
すっかりご無沙汰&映画ブログと化していますが、勉強してますよ。
週一、二本の映画を自分の娯楽として許す事にしています。
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