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そこは現代日本によく似たどこか。
その国では小学校入学時にワクチンとして無作為に選ばれた1/1000の子供にナノカプセルが注射される。
ナノカプセルが注射された子供は18歳から24歳の間に死んでしまう運命。
そして死の24時間前に国から通称『逝紙(イキガミ)』が届く。
この制度によって、国民は命の大切さと生きる事の使命を感じ、国の安定が保たれる世界。

はいはい、マンガです。
最近じゃよくあるマンガ原作の映画です。
もうね、設定がマンガでしょ?
いわゆる「トンデモ」設定。
と、映画の最初の数分間を観てほとんどのまともな大人は感じると思います。
「アホか?」と。
でも、是非観てください。
この映画は邦画に稀に観る良作だと思います。

監督はこの非現実的な設定の違和感をその後に見せるドラマで、どうでもよいことにしてしまいました。
この映画で語られるのは、24時間で死んでしまうと知らされたら人間はこうも人間らしく生きられると言うことです。
SFの「トンデモ」な漫画的設定はその舞台を作るためのものでしかありません。

この映画の中に登場する「24時間の命」を告げられた3人はどうしようもない人達なんです。
彼らの最後の24時間の輝きは、間違いなく今の日本人に向けた監督のメッセージだと思います。
だから涙が止まらなくなるんです。

『超映画批評』と言うサイトに書かれていました。
「おそらく、そのテーマ性を意識しないで観た人も表面上の物語に感動し、涙を流すうちに監督の言いたい事はは知らず知らず心に届く事だろう。よい映画とはそういうふうに出来ている。」
と。
まったく、同意です。
よい映画とはそういうふうに出来てるんです。
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