2010/05/30 04:25:00
今日のtrico最後のライブまでの数日間、僕はいくつかの出来事をたびたび思い出していた。
例えば、大学時代、ボーカル・ギターの立崎(兄)と出会ったときのこと。
tricoの前身であるtricororのこと、そのまた前身であるBNJのこと。
オリジナル曲を書き始めたときのこと。
出来上がった曲のデモテープを明け方に立崎(兄)の部屋へ興奮気味で届けに行ったときのこと。
岩手のTV局主催のバンドコンテストで優勝した時のこと。
加入の決まった立崎(弟)のいる千葉へ青森から出てくることを決めた時のこと。
立崎(弟)の住んでいた狭い部屋の小さなコタツで3人で寝たときのこと。
初めて千葉LOOKで演奏したときのこと。
初めて渋谷のライブハウスで演奏したときのこと。
そしてその時、客席には店員か客かわからない人が1人だけしかいなかったこと。
それにキレた僕がメチャクチャな演奏をした挙句、マイクスタンドを蹴り倒して、ライブ後に立崎(兄)に叱られたこと。
何だか知らないけども、そんなことが何度も何度も頭に浮かんできては漂っていた。
何だって言うんだろう。
自分でも自分の中にある感情が何なのかよくわからなかった。
青森県の八戸から出てきたtricoは東京でたった一人の客しかいないところから、最終的にはワンマンでライブハウスをソールドアウトするまでになった。
そして今日、その最後を見るために息子と妻を連れて千葉市稲毛海浜公園野外ステージへ。

息子を肩車しながら、trico最後のワンマンショー、1時間半を楽しんだ。
アンコールも含めて全ての演奏が終わり、200人くらい(いたと思うよ!)のお客さんの足が会場出口へと向かおうとした時。
メンバーは再びステージ上に現れた。
友人のカメラマンをステージに呼ぶ。
お客さんにステージ前にもう一度集まるようにマイクで呼びかける。
ステージから客席をバックに記念撮影。
なんて言うか・・・晴れやかな最後だった。
しめっぽさは微塵もなかった。

ああ、そうか。
僕は自分の中にある気持ちを理解した。
いや、実はずっと前からわかっていたんだけども、初めて素直に認めることができた。
僕はこのステージにいたかったんだ。
それは後悔とか、そういうのじゃなくて。
ここ数日思い出していたたくさんの出来事たちは、全てこの景色に向かっていたんだね、と。
これはまぎれもなくtricoのゴール地点の写真だ。
そして僕はその客席側にいた。
同じ時、同じ場所。
客席から見るステージ、ステージから見る客席。
この違いはステージに立ったことのある人しかわからない。
これだけたくさんの人達が自分達の音楽を聞くためだけに集まってくれる。
この景色を見るのがどれだけ困難なことか。
tricoは、文字通りたくさんの人達の拍手喝采の中、今日ゴールした。
例えば、大学時代、ボーカル・ギターの立崎(兄)と出会ったときのこと。
tricoの前身であるtricororのこと、そのまた前身であるBNJのこと。
オリジナル曲を書き始めたときのこと。
出来上がった曲のデモテープを明け方に立崎(兄)の部屋へ興奮気味で届けに行ったときのこと。
岩手のTV局主催のバンドコンテストで優勝した時のこと。
加入の決まった立崎(弟)のいる千葉へ青森から出てくることを決めた時のこと。
立崎(弟)の住んでいた狭い部屋の小さなコタツで3人で寝たときのこと。
初めて千葉LOOKで演奏したときのこと。
初めて渋谷のライブハウスで演奏したときのこと。
そしてその時、客席には店員か客かわからない人が1人だけしかいなかったこと。
それにキレた僕がメチャクチャな演奏をした挙句、マイクスタンドを蹴り倒して、ライブ後に立崎(兄)に叱られたこと。
何だか知らないけども、そんなことが何度も何度も頭に浮かんできては漂っていた。
何だって言うんだろう。
自分でも自分の中にある感情が何なのかよくわからなかった。
青森県の八戸から出てきたtricoは東京でたった一人の客しかいないところから、最終的にはワンマンでライブハウスをソールドアウトするまでになった。
そして今日、その最後を見るために息子と妻を連れて千葉市稲毛海浜公園野外ステージへ。
息子を肩車しながら、trico最後のワンマンショー、1時間半を楽しんだ。
アンコールも含めて全ての演奏が終わり、200人くらい(いたと思うよ!)のお客さんの足が会場出口へと向かおうとした時。
メンバーは再びステージ上に現れた。
友人のカメラマンをステージに呼ぶ。
お客さんにステージ前にもう一度集まるようにマイクで呼びかける。
ステージから客席をバックに記念撮影。
なんて言うか・・・晴れやかな最後だった。
しめっぽさは微塵もなかった。
ああ、そうか。
僕は自分の中にある気持ちを理解した。
いや、実はずっと前からわかっていたんだけども、初めて素直に認めることができた。
僕はこのステージにいたかったんだ。
それは後悔とか、そういうのじゃなくて。
ここ数日思い出していたたくさんの出来事たちは、全てこの景色に向かっていたんだね、と。
これはまぎれもなくtricoのゴール地点の写真だ。
そして僕はその客席側にいた。
同じ時、同じ場所。
客席から見るステージ、ステージから見る客席。
この違いはステージに立ったことのある人しかわからない。
これだけたくさんの人達が自分達の音楽を聞くためだけに集まってくれる。
この景色を見るのがどれだけ困難なことか。
tricoは、文字通りたくさんの人達の拍手喝采の中、今日ゴールした。
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