この映画は主人公のレーシングカー、ライトニング・マックイーンがトレーラーのコンテナの中でレースに勝つ自分をイメージするイメージトレーニングのシーンから始まります。
スポーツ選手なんかが試合前にやるアレですね。
画面は時々レースのイメージ映像が流れる以外は真っ黒。
そこにブツブツとマックイーンの独り言が重なります。
OK...Here we go.
オーケー、行こうか。
Focus. Speed. I am speed.
集中しろ。スピード。僕は速い。
One winner, 42 losers.
勝つのは1台。42台は敗者だ。
I eat losers for breakfast.
敗者達を朝飯に喰ってやる。(勝つなんて朝飯前だぜ。)
Breakfast?
朝飯?
Wait, maybe I should've had breakfast.
待てよ、そういや、朝飯喰っておけば良かったかなあ・・・。
(A little)breck-y could be good for me.
ああ、食べといた方が良かったかも・・・。
NO, no, no, stay focused.
あ、ダメ、ダメ、ダメ。集中しなきゃ!
Speed.
スピード。
I'm faster than fast.
僕は超速い!
Quicker than quick.
僕は超俊敏だ!
I am lightning.
僕はライトニング、そう、イナズマだ。
~コンテナの外からの声~
"Hey Lightning! You ready?"
おい、ライトニング!準備はいいか?
Oh, yeah. Lightning's ready.
オーケー・・・イナズマを見せてやるぜ。
最後の台詞のところでコンテナが開き、中に光が差し込んで、赤く艶やかでセクシーなライトニング・マックイーンの姿が初めて画面に現れます。
同時にシェリル・クロウの『Real gone』のイントロのギターリフが流れ、マックイーンはエンジンを1回大きく唸らせてコンテナの中から不適な笑みを浮かばせてオーバルサーキットに降り立ちます。
マスコミがマックイーンに群がり、彼の姿を見付けた観客達が歓声を上げます。
映画の幕開けを飾る、この50秒くらいのシークエンス、完璧です。
何度観ても震えがくるカッコ良さw
この映画は全編に渡って素晴らしい完成度を誇りますが、中でもこのオープニングは特に僕の好きなシーンの一つです。
観たこと無い人、是非観てください。
「クルマが喋る子供用のファンタジーアニメだろ?」と思っている人も、是非観てください。
最初の数分間でそんな先入観はぶっ飛ぶ事を保証しますよ。
あ、そうそう、breck-yって単語は知りませんでした。
breakfast(朝食)を短縮して言うスラングみたいです。
こんなの絶対TOEICには出てきませんよネw
でもディズニーのアニメにまで出てくるって事は、アメリカじゃ子供でも当たり前に知ってるスラングってことです。
こう言うのを知れるのも映画を教材に使う事の利点の一つかなと。
ちなみにこの『カーズ』、どっかのサイト(忘れた)で英語学習教材としてA+の評価をもらっていました。
みなさんもどうですか?(笑)
姉夫妻から聞いたのだけど、幼稚園の男の子の大半はカーズ・グッズを愛用しているとか
歯ブラシからコップから身に付ける衣服に至るまで、マックイーンで溢れかえっているんだって
ちなみに俺はポルシェさんが好きだ
ややツンデレな性格と、あのイカしたルックスと(笑)
何処行く時も持ち歩いている。
マックイーンのデザインは作者が魅力的な実車を混ぜ合わせて作ったハイブリッドみたいだけど、どう見てもRX-7、RX-8の影響を受けた顔だと思うのよ。
マツダ車特有の顔つきに、バイパーとかアメ車のグラマラスなリアを融合したような感じだよね。
追っかけの女の子2人が旧型ロードスターってのも、その辺を臭わせる要素だし。
レンタルでも良いので観てみてください。
ディズニー作品ですから万人が楽しめるように作られていて、そのハードルは軽々とクリアしています。
その上で、クルマが好きなら更に5倍くらい楽しめますよ(笑)